知っておけば心強い冊子印刷サービスの利用

   
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こんにちは。ネット活用倶楽部の藤田です。
「冊子を制作するので、よい印刷会社を教えてください」といったご質問を
ときどき受けます。

小冊子を販促ツールとして使う方法は、以前にネット活用通信でも採り上げまし
た。すでに実践している方々もいらっしゃいますね。

そこで、今回は冊子制作の印刷サービスについて、ご紹介しようと思います。


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  知っておけば心強い、冊子印刷サービスの利用
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 インタビュー:小島さんの“企画キッカケ帳”ネット販売について

 1.個人向けに小ロットから制作
 2.ネットで冊子を売るには販路が重要
 3.短納期で急の依頼にも対応
 4.冊子に適した紙の厚さにも配慮
 5.表紙を選ぶ際の注意

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たまたまネット活用倶楽部MLで、「冊子のネット販売」に関するテーマがあり
ました。そこで企画・販促のサービスをしている小島さんが最近、“企画キッカ
ケ帳第2巻”を販売開始したことを知り、急いでお話をうかがってみました。


〓〓第1巻はどんな内容だったのですか。

第1巻は、メルマガ発行100号を記念して出版したものです。内容は、企画の“キ
ッカケ”となる切り口を発見するための本という、位置付けで制作しました。

私自身、袋小路に入ってしまったとき、全く関係のない本を、気晴らしに読むこ
とで、新たなヒラメキを得ます。そんな気晴らしに読むための本に仕上げました
。ですから、メルマガ集ではなく、各企画を『家族の日常』という、“ストーリ
ー”型に再編集しての構成となっています。


〓〓第1巻は何冊売れましたか。

販売数は、300冊しか印刷していないので、実売数は250冊です。残りの50冊は、
身内や過去お世話になった方に配りました。

300冊しか印刷しなかったのは、決して希少性を出そうとしたわけではなくて、も
し常時手元にあると「もう次号は作らないだろう」と思ったからです。

実際完売後も問合せが30件以上ありました。でも「本当にないのです…」と渋々
お断りしました。しかしまだ構想も値段も決まっていない“第2巻”に予約が30
件ほど入ってしまい、寝る時間を削って、第2巻の出版にこぎつけました。


〓〓第2巻の売れゆきはいかがでしょう。

第2巻の売れ行きは、おかげさまで第一巻のときの3倍近い数字で売れています
。


〓〓9月22日にメルマガ最前線で、「小島章裕の企画“生”ノート」に出演して
いただきましたね。そのとき、「発行部数が少なくても輝く」として紹介しまし
たが、あれから2ヶ月もたっていないのに、1350部から3425名と激増しています
。
今回の冊子の販路はメルマガ(媒体)だけですか?

販路はメルマガだけです。メルマガの相互広告や好意で本の紹介をしてもらった
こともありますが、それもメルマガですので、結局メルマガだけになります。加
えるとすれば、自分の名刺の裏面です…。(効果は期待できませんが)

紹介方法は、いたって普通に本の紹介を入れただけです。伸びが鈍ってきたとき
などに、購入者の声を入れると、グッとまた増加します。

実際、感想を引用して注文してこられる方もいらっしゃったり、購入後、「本当
でした!」と感想を寄せる方もいらっしゃるので、購入者の声は、とても貴重な
宣伝文句です。


〓〓支払い方法、代金回収について状況はいかがですか。

支払い方法は、本の単価が500円ということもあり郵便振替が中心です。第1巻の
ときは、郵便振替のみでお支払いでした。そのときに、「なかなか、営業時間内
に郵便局にいけない」という声がありました。そこで、第2巻はネット銀行を含
めて、2行の銀行でも支払えるようにしたのです。

実際、初回200人くらい発送しましたが、20%くらいの人が、銀行振込を利用して
いるので、少しくらい手数料が高くても利便性をとる方も想像以上にいらっしゃ
います。

でも郵便振替には、購入者がそのまま郵便局に持っていってもらえば、振り込め
るようにすべて印字していますので、支払い方法として最も多いことには変わり
ありません。

回収についてですが、とても良心的な購入者が多いので、100%回収とはいきませ
んが、未払いは数人程度です。

私は、「どうやったら未払いを回収できるか」よりも「どうやったら、最初にス
ムーズに支払ってもらえるか」を考えて、支払い方法を決めています。

「これはいい!」という方法はまだありませんが、やはり購入者との人間関係が
最も重要であることは、この2回の販売でわかりました。


〓〓ネットで冊子販売するにあたり、何かコツはありますか。

コツなんて、まだまだ私レベルでは、語ることもできません。

しかしまだ厳密には調べていませんが、第二巻の購入者の中に、第一巻を購入さ
れた方が、1/3から半分くらいはいらっしゃいます。これはとても嬉しいことで
す。すでに“第3巻”を楽しみにしている方もいらっしゃるくらいです。

私は冊子販売を2ステップ営業のツールとは位置付けていません。だから買って
くれた方へ、味気ない封筒でただ本を送るということはしていません。かならず
、楽しみや驚きを付加してお送りしています。

今回も買っていただいた方は、いい意味でも悪い意味でも驚いていると思います
。

それから“読んでもらうこと”にも注力しています。「買ったのだから読むのは
当り前だ」と思われるかもしれません。けれども、私も含め、意外に手元に届い
ても読まないことはあるものです。

だから手にとったときにすぐ読みたくなるような仕掛けについて、前回も今回も
工夫しました。


〓〓冊子制作を依頼した印刷会社はどこですか。

私が利用している印刷会社は下記です。


  株式会社 エムエスピー 担当:松本
  Mail:takamu@printing.co.jp
  〒453-0856名古屋市中村区並木1-301
  TEL:052-419-1070 FAX:052-413-1309
  ※「料金表送ってください」とメールすれば送ってもらえる


料金の目安は、
A5サイズ 60ページ 300冊で52,700円〜、500冊で66,000円〜です。


▽小島さんの企画キッカケ帳 第2巻
《企画は切り口で決まり、発想力で楽しませる!》定価500円(税別)
http://www9.ocn.ne.jp/~witem/pamphlet0310.htm


藤田:出版社から書籍を発行するとなると、手元にはいる印税(書籍価格の7〜1
0%)は発刊されてから2〜3ヵ月後。それと比較すれば、販路さえあれば自費で
製作するのも悪くないですね。

価格設定や販路の確保など、うまくゆけば、自費出版のほうが費用対効果をあげ
られるかもしれません。

小島さんのところでは、代金回収について「良心的な購入者が多い」ので、購入
者との人間関係を重視しているとのことですね。小島さんの人柄が表れています
。

MLでは、紅茶屋の堀田さんが代金回収を確実にするために郵便代引をすすめて
いました。また、公社化されてからの新しい郵便のサービスについても詳細に説
明いただきました。ほんと「使える郵便局」になりましたね。

一方、私はこれらを読んでいて思い起こしたのが、ネットでの「性善説」「性悪
説」。これを議論するときりがなくなってしまいそうですが。

基本的に、私は「性悪説」の人間です。「悪用できるものは必ず誰かに悪用され
る」「悪用できる仕組みが犯罪者をつくる」といった考えがあります。

けれども人を信頼する気持ちがなければ、ビジネスもプライベートもうまくゆか
ないのも事実です。いろいろな経験から人は、両方をバランスよくもつことを学
ぶのだと思います。


■1.個人向けに小ロットから制作

ネットで何かを探す場合に、やはり気に留めるのが料金。冊子制作でも同じこと
がいえるだろう。

探す立場としては、スペックと料金について詳細に記されているものがありがた
い。安心するということもあるけれど、通常はネットで注文する場合は、他社と
の比較をすることが一般的なので、どんなふうに仕上がっていくらなのかが明快
であれば好感度が高くなる。

個人で作る少数部数の小冊子を低コストで制作できるのが、サンライズパブリケ
ーション(大阪と東京に店舗あり)の“ちょっと印刷.com”。楽天に出展してい
る店舗内では、小冊子の表紙を下記の4タイプに分け、制作のページ数ごとに料
金が記されていてわかりやすい。

 ○元祖プチセット :ミラーコートのフルカラー表紙
 ○プチセットS  :特殊紙のフルカラー表紙
 ○プチセットOne:特殊紙に1色刷り表紙
 ○プチセットTwo:特殊紙に2色刷り表紙

▽ちょっと印刷.com
http://www.rakuten.co.jp/chotto-print/

▽25部〜100部の小冊子印刷
http://www.rakuten.co.jp/chotto-print/470218/469833/


高速ブロードバンドが普及したおかげで、今では、ほとんどがネット入稿と同社
代表の中村かおり氏はいう。実店舗も運営(こちらは同人誌制作を専門に扱って
いる)しているが、原稿データをネットで送信、ネットで決済が年々急激してい
る状況。

ネットがまだ高速でなかった頃は、送る手段として、データを保存するメディア
を用意し、それを発送したりといった手間がともなった。出荷から到着するまで
にも時間がかかる。けれどもネット入稿ならば、原稿作成にも締切ギリギリまで
原稿が書けるといった余裕がうまれる。これらがネット入稿を促進させる要因と
なっているのだ。

同店の小冊子制作は、少数部数にメリットが大きいためか、商業ベースの印刷物
よりは、個人やグループの発行する冊子が多くなっている。個人がホームページ
などで書きためていたものを本にすることもある。あるいは、趣味のサークル誌
や個人やグループの主催する小さなイベント(演劇、キャットショー、学園祭な
ど)用のパンフレットの注文も受ける。

印刷を取り巻く状況としては、特殊紙等の紙の値段は10年前と変わっていないが
、印刷代が格段に安くなった。印刷の各プロセスにおける省力化の影響もあるだ
ろう。デジタル化がすすみ、原稿形態だけではなく、印刷会社自体もシステムが
デジタル化されて、作業工程が大きく変化した。

印刷作業では特にカラーの組版や製版において専門技術色が強かったために、高
い料金となっていたが、それがデジタル化で一気に値崩れを起こした。技術の進
歩によって印刷を注文する敷居が低くなり、個人でも手ごろになってきた。

一方、冊子の形態としてはシンプルなものが多くなっているという。バブル期に
は特殊紙や箔押し、上製本など高価な紙や加工を施した本が多くあった。内容よ
り「パッと見の印象」が優先された。

ところがバブルがはじけてからは、「本になっていればいい」という風に価値観
が変わった。安普請な仕様で間に合わせている。それでも、原稿作成にはある程
度の「お約束ごと」がある。

美しいデザインと感じさせるものは、原稿サイズや断ち切りの有無、使用するフ
ォントやレイアウトなどを忠実に守っているもの。よくわからないことがあれば
、事前に相談したい。実際に、ちょっとしたことで、見た目のかっこ良さはグン
と変わるという。

さて、実際に小冊子で「成果を出す」「売りにつなげる」ためには、どのような
ことに注意したらよいのだろうか。これは小冊子制作の目的は何なのかによって
異なる。

小冊子自体を売るのか、それとも小冊子を販促物として無料提供し、読んでもら
って購入に誘導するのか、といった利用のしかたの違いがある。


■2.ネットで冊子を売るには販路が重要

中村氏は制作を請け負ってきて、次のようなことを個人的に感じているという。

売れている人たちに共通していることは、活動的でメルマガを何種も発行してい
たり、多趣味でいろんな一面を持ち合わせていて、ホームページに多くの人が出
入りしている。

やはり売るための販路の確保が一番重要。

内容的には、作者がノリノリで書いていて勢いを感じるものは反響がよい。特に
最近は、精神的あるいは経済的に成功者を目指す自己啓発本っぽいものが売れて
いる。不景気で暗く沈みがちな世の中であるため、そこから脱するためのものを
人々が求めているのだ。

同店では、冊子以外に自費出版本の制作も扱っていて、関連会社が自費出版本の
紹介サイト、“ドゥーマート”をテスト運用中。

▽ドゥーマート
http://www.x-press.co.jp/~do-mart/


データ原稿作成では、DTPソフトをもっていない個人の場合でも対応している
。

最近急激に増えてきてホットなのは、Microsoftの「Word」。一番普及しているワ
ープロソフトであり、写真やイラストも自由に貼り込めるし、文字を3D加工す
る機能もついているため原稿作成するには使い勝手がよい。一方、出力する印刷
屋側としてはWordの原稿は苦労が多いとのこと。

とりあえずワープロソフトがあれば下記の方法が可能になるが、事前に問い合わ
せしたほうが確実だ。

 1.出力できるものならデータのまま入稿する
 2.プリントアウトしたものを使ってアナログ原稿として入稿
 3.編集作業を行なっている印刷会社で版下作成をしてもらう
   ※ちょっと印刷.comでは、3の編集作業は行っていない


表紙の紙や色についても以下のように選択する。

◎印刷の色数を決める
 …1色か2色か、あるいはフルカラーにするのか
  カラー印刷は色の再現の良いコート系の紙に、単・多色刷り印刷は
  個性豊かな上質系の紙に印刷されることが多い
◎紙質について決める
 …ザラザラしたもの(上質系)は、ツルツルしたコート系よりも色が
  沈む傾向がある

また、使用するインクと紙のマッチングから、配色を決めることが一般的。本の
イメージする色があれば、その色をインクで表現するのか、紙で表現するのかを
決める。そして、それぞれの組み合わせを考えてゆく。

注意したいのは、オフセット印刷の場合の印刷色。オフセット印刷のインキは透
明度が高いため、紙そのものに色がついているとできあがりの色に影響がでてし
まうのだ。

それを計算づくで指定する慣れた人を除いては、初心者ならば同系色でまとめる
か、紙の色を白または薄めの色にすることがベター。インクの色がイメージどお
りに出るので失敗が少ない。


■3.短納期で急の依頼にも対応

短納期、低価格が売りのユリクリエイト(東京・世田谷区)では、日曜祭日関係
なく、急ぎの仕事の相談に応じてくれる。

ホームページ開設後、全国の企業からテキストやマニュアルの注文が増えている
という。また、ネット注文で一番多いのが同人誌(特にノベル)となっている。
ビジネス利用以外でもネットでの印刷市場は大きいと見ることができるだろう。

▽ユリクリエイト
http://www.yuri.co.jp/

▽自費出版料金表
http://www.yuri.co.jp/4th/1f.html
[サイズ、部数、ページ数ごとになった一覧表、印刷内容が詳しく記されている]


同社の渡邉氏が顧客との打ち合わせで注意を払っているのが、組版に関すること
。

知識をもたない素人が作成する場合、版とノンブル(ページ打ち)が適切でない
こともある。また、紙版(データ原稿でなく紙で入稿)の場合、グレースケール
画像を印刷原稿に向かないインクジェットプリンターで出力してくることもあり
、修正が必要。

※グレースケール:インクジェットプリンターで出力すると、グレーの部分が網
の点ではなくグレーの色で出るため、薄ければ飛び、濃ければ黒く潰れてしまう
。


ユリクリエイトでは、DTPソフトを持っていない場合には、下記の3つの方法
で入稿を受け付けている。

1.同店で原稿を作成する
文字組から同店で制作してもらえる

2.紙原稿(完全版下)で入稿する
データでは作らず(データで作った場合でも紙にプリントアウトしたものを入稿
する)紙原稿で入稿

3.Word等のソフトを使用する
DTPソフトではなく、Wordや一太郎で作成したデータでの入稿。特に文字もの
の場合、DTPソフトでの入稿より圧倒的に多くなっている。けれども、特殊な
書体を使用した場合、文字化けを起こす等の問題もある


■4.冊子に適した紙の厚さにも配慮

ところで、色や大きさ以外に、紙の厚さについても各種あることを知っておきた
い。ネットでOA用紙を注文する人であれば、厚さの表示を気にかけたことがあ
るだろう。

例えば、以下のように表示されている。


・上質紙A4 厚口
 坪量/91g/m2(四六判換算90kg)
・リサイクルペーパー
 坪量/64g/m2(四六判換算55kg)紙厚/95μm


一般的によく使われているコピー用紙は、四六判で重さが55kgのもの。冊子
等の両面印刷では、四六判70kgのものが使われる。そして表紙では、もう少
し厚いもの四六判110kg以上が使用される。

紙の厚さ・重さについて
http://www.yuri.co.jp/2f.html#7


また、紙には縦目、横目といった紙の流れがあり、この流れにそって印刷すれば
スムーズで折りも美しくなり、本の開きもうまくゆくという。同社では、この縦
目、横目を使い分けて印刷している。


■5.表紙を選ぶ際の注意

データ入稿専門で低価格冊子を制作する印刷商人(いんさつあきんど、東京・大
田区)の小田切氏は、表紙と本文のバランスをとることが重要だと助言する。

例えば、ページ数が少ないのに表紙に極端に厚い紙を使ったり、または本文の紙
に厚すぎるものを使用したりすると、仕上がりが悪くなる。

表紙が厚いと見栄えがよいように感じるが、中身少量だと釣合いがとれない。実
際にできあがってみないとわからないこともあるので、このあたりは事前に相談
するとよいだろう。

また、マット紙は、摩擦に弱く擦れると色が他の紙に移ってしまうこともあるの
で、表紙には向いていないこともある。

▽激安A4冊子印刷製本
http://home.att.ne.jp/red/1212/print/kkuro_a.html

▽激安B5冊子の印刷製本
http://home.att.ne.jp/red/1212/print/kkuro_b.html


ニシキプリントでは、初心者向けに印刷のいろはとして、印刷講座や印刷用語辞
典等のコーナーを掲載していて、わかりやすいので参考にしたい。

▽よく分かる印刷講座
http://www.nishiki-p.co.jp/kouza/index.htm

▽印刷用語辞典
http://www.nishiki-p.co.jp/yougo/index.htm


私自身、会社務めしていたころは、出入りしている印刷会社に依頼するのが常で
あった。足繁く通ってくれ、こちらの要望なども聞いてくれた。また、同僚は無
料で自分の引越しの案内を作ってもらったりしていた。

こういった営業活動は印刷会社にとって大きな経費となるが、ネットで展開すれ
ば見込み客のほうから寄ってきてくれる。しがらみもなく、制作費を安くできる
ことが、両者にとって望ましいスタイルとなりつつあるようだ。

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ネット販売コンサルティング、集客支援のネット活用倶楽部